糖質制限食で体調不良になった場合に気を付けたい4つの注意点【ダイエットで体調を崩した場合】

糖質制限を実施していて体調を崩したという方も中にはいらっしゃるようです。

そういった情報から、「糖質制限は危険なのではないか」といった事がまことしやかにささやかれるような事も過去には多くありました。

今では糖質制限が最新の栄養学的根拠に基づく食事法である事が認知された事でそういった話も随分と減りましたが、それでもやはり不安を感じている方もいらっしゃるようです。

そこで今回は、糖質制限を実施する上で気を付けるべき注意点の重要なものを二点、説明させて頂こうと思います。

糖質制限の注意点

糖質制限不適応の疾患がある方

糖質制限による糖尿病治療の第一人者である江部康二医師のブログで掲載されている情報によると、以下のような疾患をお持ちの方は糖質制限を実施するべきではないとの事です。

こんにちは。糖尿病の人や肥満・メタボリックシンドロームや生活習慣病の人の治療・予防にはスーパー糖質制限食がベストの食事療…

  • 診断基準を満たす膵炎
  • 肝硬変
  • 長鎖脂肪酸代謝異常症
  • 尿素サイクル異常症
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病腎症(医師と要相談)

これらの疾患をお持ちの方は主治医の方と相談して、より適切な食事を摂取する事を心掛けて下さい。

血糖値を下げる薬を使っている方

飲み薬にしろインスリン注射にしろ、血糖値を低下させる薬を使っている方に関してはくれぐれも主治医の方と相談した上で糖質制限を実践して下さい。

でなければ血糖値が下がり過ぎる低血糖状態に陥る危険性がありますので、くれぐれもご注意下さい。

カロリー制限になっていませんか?

糖質制限ダイエットを実施しているような場合、体調不良に陥ってしまう方の中で最も多いのはこの「カロリー制限状態による栄養失調」を発症しているケースです。

糖質制限食とは糖質の摂取を制限する食事法ですが、それと同時に重要な点として「糖質以外の栄養素はしっかりと摂取する」事があげられます。

この点をしっかりと認識していないと、糖質制限を実施しているのと同時にカロリー制限まで実施しているような状況となり、エネルギー不足に陥る事にもなりかねません。

糖質制限ダイエットとカロリー制限ダイエットの比較を行った記事でも指摘しましたが、カロリー制限ダイエットというのは「健康を犠牲にして痩せるダイエット法」とも言えます。

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逆に言えば、糖質制限ダイエットは健康を維持したまま、さらに言えばより健康になる事ができるダイエット法なのですが、カロリー制限状態に陥ってしまってはその限りではありません。

糖質制限ダイエットのメリットを最大限に享受するためにも、糖質はしっかりと制限しつつタンパク質と脂質に関してはこれまで以上にしっかりと摂取するように心がけましょう。

なまじ多くの人は厚生労働省が推奨するような、「全摂取エネルギーの6割程度を炭水化物で摂取する食生活」をおくっていますから、それほど多量に摂取している糖質を制限しただけでは、全体のエネルギー摂取量が不足状態に陥ってしまいます。

イメージとしては、「お米の代わりに魚をたくさん食べる」あるいは、「パンの代わりに肉をたくさん食べる」といったように、主食を食べない分をしっかりと他の栄養素で補うようにしましょう。

塩分不足の可能性

糖質制限を実施すると、体内に蓄積されているナトリウムが糖質過剰摂取状態と比較して排出されやすくなります。

その結果、多少多く塩分を摂取しても体外に排出されやすいので塩分の摂取量に対して神経質にならなくて良い反面、日ごろから減塩意識が強い方に関してはむしろ塩分不足に陥ってしまう可能性が指摘されています。

減塩が叫ばれて久しいですが、実は塩分の摂取が体に与える影響というものははっきりとは分かっていません。

さらに言えば、塩分の摂取が高血圧の原因であるように当たり前のように認識されていますが、それに関しても正確な情報ではありません。

というのも、減塩によって血圧が低下する人というのは少数派であり、塩分の摂取によっては血圧に有意な変化のない人の方が実は多いとの事なのです。

塩分過多が健康に悪影響を及ぼす可能性はもちろんありますが、塩分不足が健康に悪影響を及ぼす可能性も同様に危惧される部分です。

減塩を徹底しすぎるとミネラル不足にもなりやすい事が指摘されており、精製塩(ほぼ塩化ナトリウム)はミネラルをほぼ含んでいないのでお勧めできませんが、天然塩(海水塩や岩塩)に関しては過不足ない範囲で積極的に活用して行きたい調味料と言えます。

少なくとも「塩分は少なければ少ないほど良い」という訳ではない点は注意して下さい。

糖質以外はたくさん食べて、塩味を楽しむのが吉

ダイエット法として糖質制限を実践していると、早く痩せたい思いの強さから全体の食事量自体も節制してしまう事は良くある話ではないでしょうか。

たしかにそうした方が痩せるスピードだけで言えば早まる可能性もあるでしょうが、そこには明確に健康面に関するリスクが潜んでいる事はご留意ください。

そして糖質制限をしている人に関しては、しっかりと美味しく感じられる程度の塩分は摂取していた方が良いと思われます。

特に精製塩ではなく天然塩を活用することで、ナトリウム以外の様々なミネラルを摂取する事もできますから、行き過ぎた減塩を行う事なく、日々の食事を美味しく味わって頂くのが良いでしょう。