『糖質制限』をお勧めできない人、疾患・持病や体質について

糖質制限食とは、多くの人が実践するべき基本的な食生活の有り様だと思います。

しかし残念ながら、すでに特定の疾患をお持ちの方に関しては、その性質上糖質制限食を実施できない方も存在します。

今回はそんな糖質制限食を推奨できない疾患・持病についてのお話です。

糖質制限食の特徴

糖質制限食は名前の通り、糖質の摂取を制限した食事内容となります。

つまりは低糖質・高タンパク・高脂質な食事内容となりやすい訳です。

これ自体はなんら問題ないのですが、しかしこういった高タンパク・高脂質な食事を摂取する事が持病の問題で推奨できない方というのも残念ながら存在しています。

そういった方にとっては、このような糖質制限食の特徴は健康的であるどころか持病との兼ね合いで危険な食事となってしまいます。

糖質制限を実践する場合は必ず、自分が糖質制限不適合な疾患を持っていないかを確認する必要があります。

糖質制限に向かないケース

糖質制限不適応の疾患

糖質制限による糖尿病治療の第一人者である江部康二先生のブログで掲載されている情報によると、以下のような疾患をお持ちの方は糖質制限を実施するべきではないとの事です。

こんにちは。糖尿病の人や肥満・メタボリックシンドロームや生活習慣病の人の治療・予防にはスーパー糖質制限食がベストの食事療…

  • 診断基準を満たす膵炎
  • 肝硬変
  • 長鎖脂肪酸代謝異常症
  • 尿素サイクル異常症
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病腎症(医師と要相談)

これらの疾患をお持ちの方は主治医の方と相談して、より適切な食事を摂取する事を心掛けて下さい。

しっかりと実践しているのに謎の体調不良に襲われるという方

糖質制限を実施する上での注意点として、別の記事でいくつかの事を指摘させて頂きました。

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先述の糖質制限不適合な疾患の他、薬との兼ね合いであったりカロリー制限状態や塩分不足などもなく、しっかりと実践できているという自負がある方で、それでも体調が思わしくないという方も場合によってはいらっしゃるかも知れません。

糖質制限を実施し始めた当初というのは、体が糖質依存状態に陥っている可能性が高いので、糖質依存から抜け出す期間という意味で違和感を感じる事は有り得るでしょう。

通常はしばらくして糖質依存状態から抜け出す事が出来れば、そういった違和感も消え体調もみるみる良くなっていく事でしょう。

しかしもし、「しばらく糖質制限食を正しく実践しているのにどうにも体調が悪い」といった場合は糖質の摂取量を調整するなどして、自らの体調を優先して食事内容を変化させてみて頂きたいと思います。

糖質制限食は多くの人にとって適切な食事法だと思われますが、食物に対する反応は個人差も大きく、中には糖質制限食が体質的に合わないという方がいらっしゃる可能性も否定できません。

そういった場合、無理に糖質制限に拘ることなく、より自分の体にとって負担が少ないと感じる食事を模索する事も場合によっては必要かも知れません。

注意して頂きたいのは、糖質依存状態から抜け出す段階の不調を「糖質制限に向いていない」と早計してしまわないようにという点です。

糖質依存状態における糖質欠乏的なストレスによる不調であれば、糖質依存から抜け出しさえすれば解決します。

このへんの判断は中々難しいものとなるように思いますが、例えば当サイトで推奨している糖質制限食(一日二食で食事毎の糖質量は20g以下)を実践なさっている場合、糖質制限のランクを下げて糖質緩和食(糖質量40g以下)を織り交ぜる食事へ移行してみるのも良いでしょう。

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