『スポーツドリンク』は体に悪い?糖質制限や糖尿病との関係性について

夏になると毎年のように話題になる熱中症対策ですが、その代表的なものとして「小まめに水分を補給する」というものがあります。

そういった場合に良く用いられるのが、いわゆるスポーツドリンクです。

しかしこのスポーツドリンクですが、端的に言えば「非常に体に悪い飲み物」なのです。

スポーツドリンクとは?

スポーツドリンクとは、スポーツを行う時の水分補給などを想定した清涼飲料水であり、一般的には脱水症状や熱中症対策として有用だとされているものです。

ここで重要なのは、スポーツドリンクはあくまでも清涼飲料水、つまりはジュースだという事です。

スポーツドリンクによる水分補給で重要な点として、「水分だけではなく塩分も補給する必要がある」という事が良く言われていますね。

スポーツドリンクとして代表的な商品であるポカリスエットの原材料と栄養成分は以下のようになっています。

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原材料:砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、ぶどう糖、食塩、酸味料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、香料、酸化防止剤(ビタミンC)

栄養成分 : 100ml当り:エネルギー27kcal、タンパク質・脂質0g、炭水化物6.7g、ナトリウム49mg、カリウム20mg、カルシウム2mg、マグネシウム0.6mg

原材料の序列を見てみると分かるように、食塩よりも遥かに多くの砂糖果糖ブドウ糖液糖などの糖質が含まれています。

100mlあたりの糖質量も6.7gという事で、500mlのペットボトル一本分だと実に33.5gもの糖質量を含んでいる事になります。

このように、スポーツドリンクは非常に高糖質な飲み物となっています。

「ペットボトル症候群」発症のリスク

スポーツドリンクを日常的に飲んでいると、ペットボトル症候群と呼ばれる急性の糖尿病を発症する可能性が高まります。

これはスポーツドリンクに限らず糖質量の多い清涼飲料水(つまりはジュース)を水分代わりに飲み続けることで発症するものですが、スポーツドリンクは特に注意が必要なものだと言えます。

というのも、多くの人はスポーツドリンクを「水分補給に最適な飲み物」といった認識でいるために、飲み過ぎる事に対する危機意識が希薄なのです。

コーラを初めとしたジュースを多量に飲み続ければ体に悪いという事は多くの人が認識していますが、スポーツドリンクも同様に危険な飲み物であるという認識は一般的には持たれていません。

それこそ炎天下の中で水分補給と称してスポーツドリンクを多量に摂取するような行為は、ペットボトル症候群を発症するリスクが極めて高いシチュエーションと言えるでしょう。

スポーツドリンクは水分補給に最適?

糖質過多であるスポーツドリンクですが、それでも水分補給に最適であるなら多少は活用しようかと考える方も中にはいるかも知れません。

しかし実際にはスポーツドリンクが水分補給に適している(水分保持効果が高い)という科学的なエビデンスが存在しているものではないようです。

『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』の著者である清水泰行先生のブログで紹介されている研究結果によると、スポーツドリンクは水と比較して水分保持に向いているという事は無いとの事です。

いずれにしても、スポーツドリンクが水に勝って水分保持ができるという結果はありませんでした。つまり、通常の生活の中では何を飲んでも大して水分補給の効果は変わらないことになります。あえて水分を保持したいのであれば、経口補水液か牛乳となるのかもしれません。しかし、通常の生活で経口補水液が必要である場面はほとんど、または全くありません。経口補水液には糖質も入っているので、日常では水やお茶で十分です。

汗で失われる塩分なんて、長時間の激しい運動以外では問題となりません。通常の食事で十分に補給できます。飲み物で補給する必要は全くありません。

企業の戦略に騙されて、脱水予防だと思い、糖質のたっぷり入ったスポーツドリンクを飲むことは明らかに健康に有害です。

http://promea2014.com/blog/?p=13168

清水先生はご自身がマラソンランナーであり、スポーツドリンクの危険性に対しても数年前から警笛を鳴らしておられます。

日常生活においてはスポーツドリンクは不要であるというだけではなく、スポーツを行う時ですらスポーツドリンクは不要であるというのは非常に重要な認識ではないでしょうか。

スポーツドリンクは「糖質過多なジュース」

ここまで説明してきたようにスポーツドリンクとはつまり、「その他多くの清涼飲料水と同様に糖質過多なジュース」なのです。

水分補給に有用だという話も明確な根拠に乏しく、ただただ多くの糖質を体内に取り入れて悪戯に血糖値を上昇させ、場合によってはペットボトル症候群のような急性の糖尿病を発症させる事もある非常に危険な飲み物です。

何よりも危険な事は、その危険性を多くの人が全くと言って良いほど認識していないという事実です。

「水分補給にはスポーツドリンク」といった謳い文句でセールスを行っている企業が多い中で、本当の所が多くの人に伝わりづらいのが現状です。

スポーツドリンクは全ての人にとって飲む必要のないものですし、ましてや糖質制限実践者や糖尿病の方にとっては絶対に口にするべきではない飲み物です。

企業のアピールに騙されることなく、成分表記を参考としつつ日常で取り入れるべき飲み物を選定して頂ければと思います。