糖尿病は遺伝する?糖質制限効果との関連性について【耐糖能と体質】

突発性とされる1型糖尿病は別として、生活習慣病とされる2型糖尿病の発生原因について多くのサイトでは、「様々な要因が複雑に絡み合って発症する」といった説明がなされています。

そういった中で「遺伝的要因」というものが大きく影響するという事をよく取り上げられているのを見かけます。

今回は糖尿病の遺伝性について詳しく見て行きましょう。

糖尿病の原因に関する一般論

糖尿病を発症する原因というのは一般的に以下の二つであると言われています。

  • 遺伝的要因
  • 環境的要因

遺伝的要因

糖尿病は疫学的な視点で見た場合には、遺伝的な性質が比較的強い病気です。

つまり両親のどちらか、あるいは両方が糖尿病であった場合は当人も糖尿病を発症する可能性が高く、逆に両親や親族にも糖尿病がいない(少ない)場合には糖尿病を発症する可能性は低いという事が統計的には言えるのです。

こういったデータから、糖尿病には遺伝的な要因があるという事が言われているのです。

環境的要因

こちらは遺伝的な要因以外の全て、一般的には「食べ過ぎ」「肥満」「ストレス」「運動不足」といったものが挙げられます。

生活習慣病というだけあって、こういった乱れた生活習慣が糖尿病の要因の一つであるとされています。

「PFcメソッド」としての認識

当サイト「PFcメソッド」としては、糖尿病を発症する最大の要因は糖質の過剰摂取にあると考えています。

そしてそれに加えて遺伝的要因として、体質による糖尿病発症リスクの違い(耐糖能力の差)があると認識しています。

耐糖能力の差とは具体的には、膵臓でのインスリン分泌能力の強度(耐久性)、インスリン抵抗性が発生しづらい体質といった事になるでしょう。

つまり、同じように糖質を過剰摂取する食生活を送っていても、体質的に耐糖能力の高い(耐性が強い)人は糖尿病を発症しづらく、逆に耐糖能力が低い(耐性が低い)人は糖尿病を発症しやすいという事です。

「遺伝的要因=糖尿病は不可避」ではない

疫学的(統計的)な視点から言えば糖尿病には遺伝的な要因が見られると説明しましたが、ここで誤解してはいけないのは、「遺伝的に糖尿病になる事が宿命付けられている事が多い」という意味では無いという事です。

ここで言う遺伝的要因とはつまり、「糖尿病を発症しやすい体質」に遺伝性があるという事に過ぎません。

つまりは遺伝的に糖尿病を発症しやすい人でも、糖質の過剰摂取さえしなければ糖尿病を発症させずにすむ可能性が高いと思われるのです。

「遺伝的要因」と言うと、「食生活などとは関係なく遺伝によって否応なく糖尿病を発症してしまう」ような印象を持ってしまいがちですが、あくまでも糖質過剰摂取に対する耐性が強い人と弱い人の違い、そういった体質的な特徴に遺伝性があると考えられるという事です。

糖質制限を実践すれば遺伝的要因を克服できる

ここまで説明してきたように、遺伝的要因とはあくまでも体質的に糖質過剰摂取に対する耐性が強いか弱いかの違いであると思われます。

言い換えれば、そもそも糖質の過剰摂取を止める事が出来れば、体質的な耐糖能力の強弱は関係なく2型糖尿病を予防する事が出来るでしょう。

もちろん糖質による人体への害は糖尿病の発症だけに留まりませんので、遺伝的要因から見ると糖尿病発症のリスクが低そうな人(親族に糖尿病が皆無な人)であっても、糖尿病になりにくいからといって糖質の過剰摂取が勧められるという事では全くありません。

糖尿病の遺伝的リスクの高低に関わらず、しっかりと糖質制限を実践していく事が重要でしょう。