アルコール飲料(お酒)と糖質の類似性と受容の違い

糖質の健康被害について説明する時に例としてよく用いるものがあります。

それはアルコール飲料、つまりはお酒です。

糖質とお酒には近しい部分もありますし、何よりも糖質をお酒と同じような認識にまで進めたいという思いもある事で、比較対象として俎上にあげる事が多くなっています。

どういった点で糖質とアルコールとお酒は近しいのか、その点について説明して行きたいと思います。

人体にとって必要のないもの

アルコールがお好きな方は多いと思いますが、そんな方々もさすがに「アルコールは人体にとって欠かす事の出来ない必須の食物(飲料)である」なんて事は思っていませんよね。

趣味趣向をとりあえず横に置いておくとするなら、健康面を考えた場合には「摂取する必要のない食物(飲料)」であると言えます。

一方で糖質に関してはどうかと言えば、アルコールと同様に「摂取する必要のない食物」である点で共通しています。

しかし糖質に関しては「糖質は三大栄養素の一つで、体にとって大切な栄養素であるから常に一定量を摂取するべき」といった事を主張する人が現在でも存在しており、その点がアルコールとの大きな違いでしょう。

糖質制限をより一般的なものにしていくには、まずはこういった基本的な認識を改める所から進めて行くべきではないでしょうか。

好きだから、美味しいから摂取する趣向品

アルコールと糖質は、人体にとって食物として摂取する必要がない点で共通しています。

しかしそれでも多くの人がアルコールや糖質を摂取しているのはなぜか、それは「美味しいから」でしょう。

糖質に関しては食物として摂取する事が不要である事が広く認知されていないという事もあるとは思います。

しかし糖質制限の有用性を理解している人の中でも、やはり糖質を摂取したい(糖質が多く含まれている食品を食べたい、飲料を飲みたい)と思う人が多いのも事実です。

それはアルコールに関しても同様であり、飲みすぎは良くないと言われていても、好きだからついつい飲み過ぎてしまうという人も多い事でしょう。

このように趣向品としての性質が強い点でアルコールと糖質は共通していますが、糖質に関して問題なのは「多く摂取する事が体に良くない」という認識がまだ広くは周知されていない点にあります。

アルコールを多量に摂取する人はある意味、健康被害を覚悟の上でそうしている訳ですが、糖質の過剰摂取に陥っている多くの人はそういった覚悟や認識を持つ事なく、当たり前の事として糖質の過剰摂取状態に陥っています。

「糖質≒アルコール」という認識を早急に定着させたい

アルコールも時に(少量であれば)健康効果に期待できるといった文脈で売り出される事がありますが、そうはいっても多くの人は「アルコール=健康的」などといったような認識は持っていない事と思います。

しかし、これが糖質となると話が全く変わって来てしまう事は多くの方がご存知でしょう。

茶碗に大盛の白飯をモリモリ食べる様子を見て「なんて体に悪い事を」と思う人より、「健康的で何より」といった感想を抱く人の方が多いのは、糖質制限というものがある程度普及した今日においても根本的には変わっていない所だろうと思います。

それぐらい多くの人にとって糖質(炭水化物)の多量摂取がどのような害をもたらしているかという点についての危機意識が薄いと言えますし、だからこそ早急に危険性の認知を広めていく必要性を感じます。

まずは糖質の多量摂取がアルコールと同程度には危険なものであるという事を広く周知してもらう事が先決でしょう。

そうやって少しずつ糖質の摂取に対する考え方を是正していき、糖質を摂取する行為を正しく「美味しいけど体に悪い食事」として多くの人が認識できる状況を少しでも早く実現させたいものです。