『暁現象』とは?血糖値への影響や改善方法について

糖質オフを実践していれば、空腹時血糖値にしろ食後高血糖にしろ多くの場合で改善します。

しかしそんな中でも中々改善しづらいものとして、暁現象と呼ばれるものがあります。

今回は暁現象とは何か、どういった対策が可能かについて説明します。

暁現象とは?

糖尿病における暁現象とは、朝方~起床時に何も食べていないのに血糖値が昼間の空腹時血糖値よりも高くなってしまう現象の事です。

例えば空腹時血糖値が100mg/dlである人が、起床時にはなぜか120mg/dl程度の血糖値になっているようなケースがこれに当たります。

せっかく糖質制限をしっかりと実践しているのに、なぜか朝の血糖値だけ高い事を不思議に思っている方も少なくないと思いますが、これは糖尿病の方では珍しくない現象です。

暁現象の原因

暁現象が起こる原因として考えられている理由として成長ホルモンコルチゾールによる血糖値上昇に対するインスリン不足が挙げられています。

糖質制限の第一人者である江部康二先生は以下のように説明なさっています。

朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。
さらにこの時間帯、成長ホルモンとコルチゾールが増えて
血糖が上がりやすくなるのですが、
正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。
糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、
暁現象を生じるとされています。

成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、
また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、
血糖値を上昇させます。
コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5671.html

成長ホルモンによってインスリンの作用が抑制され、コルチゾールによって糖新生が促進されるといった複合的な理由で血糖値が上昇するようです。

これに対して糖尿病の人はインスリン分泌能力が低下している事で対応しきれず、高血糖状態が長く維持されてしまうという事ですね。

またそれ以外にも、交感神経の活性化が影響しているとの事。

また糖尿病患者では起床前後の交換神経活性が暁現象に関係しています。
交感神経活性でカテコラミンなどのインスリン拮抗ホルモンが増えます。
膵臓では交感神経刺激によりインスリン分泌抑制とグルカゴン分泌促進が起こり、
血糖値が上昇します。
夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、
血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5671.html

このように、様々な理由が絡み合って起こっているのが暁現象であると考えられています。

暁現象への対処法

この暁現象ですが、よほど起床時の血糖値が高い(160mg/dl以上など)場合には真剣に向き合う事も必要だと思われますが、普段が100mg/dl程度であるものが暁現象によって120mg/dl程度まで上昇しているといったようなケースについては、そこまで神経質になる必要はないと考えられます。

もしかなり暁現象による血糖値が高くなってしまうようなケースにおいてだけ、薬の使用をおすすめします。

江部先生によると、以下のような組み合わせで暁現象が改善される事があるようです。

【日付 名前 21/07/13 hanamizuki 暁現象とはこんにちは。江部先生いつも貴重なお話…

  • 糖質制限食+SGLT2阻害薬
  • 糖質制限食+Glp1受容体作動薬
  • 糖質制限食+DPP-4阻害薬+メトホルミン

基本的には薬の使用は出来るだけ控えた方が良いと思いますので、あくまでもかなり高値の暁現象に限った使用をおすすめします。

軽い暁現象については、就寝前に軽い運動を行う事で改善されるケースもあるようですので、気になる方は実践してみると良いのではないでしょうか。